坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アンケート

フランスのマスコミはアンケートが好きだ。大統領選挙前の今ならまだ知らず、全然関係ない時でも「今選挙ならどうなるか」という殆ど意味のないアンケートの結果を公表する。そして選挙前の今、第一次投票ではサルコジーとロワイヤルが残り、決選投票でサルコジーが勝つというのが現状でのアンケート結果の筋書きなのだが、決戦投票には残れない第三の男、中道のバイルーが決戦投票に残ったと仮定するとサルコジーにもロワイヤルにも勝つという変なアンケート結果が発表された。こういう仮定が意味があるのか不思議だが、その結果は誰に優位なのか私にはわからないが、有権者の意識に影響を与えるのは明らかだろう。だからTV局では民放の1チャンネルは今回はアンケート結果を伝えないことにしたらしい。昔は一番程度が低いと馬鹿にされていた1チャンネルのニュースだが、最近はこうした判断にも見られる様に一番バランスが取れているように思えて見ている。ただ私の程度が低くなっただけかもしれませんが。

ところでバイルーが決選投票にという仮定のアンケートがされるのは、彼の人気が上がっているから。実は到底マトモに扱われていなかった彼の出馬なのだが、確か以前ブログで書いたと思って見てみたら何と9月2日に遡った。私に先見の明があったかな?

ところで違うアンケート結果ではフランス人の70%以上が「宗教を冗談の種にしてはいけない」(モハメッド風刺画の裁判中)、「ホモのカップルが養子を取るのは反対」。余りのスピードで変わって行く世界で羅針盤を失った普通の市民は、バイルーのような「普通のこと」を言う叔父さんを求めているのかもしれない。