坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

8月のパリの憂鬱

8月のパリは人が少なくて、それ以上に自動車が少なくて好きだ。天気がよいと少し遠くても自転車でのんびりと気持ちよく移動ができる。だが昨日から急に秋風が吹き雨模様。ヤンさんが作ってくれたフィルムをDVDにしてもらう為Mさんの家へ行くのに久々に30分以上地下鉄にのったら滅入った。「バカンスにも出られない」というのを絵に書いたように乗客の顔が如何にも生彩がない。
私の友達はルーブルの地下街の店に入り何も買わずに出て行こうとしたら「見るだけなら1ユーロ払え」と言われ喧嘩になりそうになったそうな。「何でこんな時に俺は仕事なんかしなければならないんだ」という不満を観光客にこんな捨て台詞で晴らしているのだろう。何も知らない日本人観光客は「御来店ありがとうございました」と言われていると思っているかも知れないが、彼はわかってしまったから悲劇。やっぱり観光は幸せでいい。
ところでDVDだがMさんのコンピューターも御機嫌ななめで正常に動かず出来ずじまい。横で見ているだけなのに酷く疲れた。Mさんは「そんな馬鹿な」という思いで頑張っていたから悪いことをした。夜家に戻ると東京から私を無能呼ばわりするメールが入っていた。友達からブルターニュに来ないと言うお誘いを断わって仕事しているのに腹立つなあ。
やっぱり私もバカンス脱落症候にかかったか?